Cisco Collaboration 11.0 – Cisco Collaboration 11.0 v1 へのカスタム ユーザ(エンドポイント サービス付き)の追加
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以下の手順では、Cisco Collaboration 11.0 v1 のデモンストレーションにおいてカスタム ユーザを追加し、拡張エンドポイント サービスを使用してプロビジョニングする方法を説明します。拡張エンドポイント サービスは、選択するエンドポイント、電話番号、ボイスメール サービスをユーザに提供します。
多くの営業担当者は、実際にプレゼンテーションを受ける人が使用している電話やその他のデバイスで Collaboration のソリューションのデモを行いたいと考えています。この方法を採用すると、プレゼンテーションがよりパーソナライズされたものになり、顧客を引き込むことができます。[手順を見る] では、この方法について詳しく説明しています。
新しいユーザまたはカスタム ユーザを追加する方法には、次の 2 通りあります。1 つ目は、AD1 でカスタムの Cisco dCloud スクリプトを実行して、Cisco Prime Collaboration と同期する方法です。2 つ目は、Cisco Prime Collaboration にカスタム ユーザを直接追加する方法です。これら 2 通りの方法について次に簡単に説明します。選択の際の参考にしてください。
1.RUI スクリプトを使用してカスタム ユーザを AD1 に追加し、Cisco UCM および Cisco Prime Collaboration と同期します。この方法の良い点は、ユーザ クレデンシャルを AD1 から制御し、その他すべての UC アプリケーションに同期することができ、電子メール ID が自動的に作成されることです。複数のユーザを追加する必要がある場合は、この方法をお勧めします。
2.カスタム ユーザを Cisco Prime Collaboration にローカルに追加します。この方法では、カスタム ユーザはローカルの Cisco Prime Collaboration にのみ存在し、他の UC サーバとは同期されません。ユーザ クレデンシャルを Cisco Prime Collaboration にローカルで作成する必要があります。AD1 がこのクレデンシャルを制御することはありません。この方法は、他の UC および AD1 サーバとは同期せず、作成するユーザが 1 名のみである場合に推奨されます。
1 つ目の方法を選択する場合は、以下の手順に従って、ユーザを AD1 に追加して、Cisco UCM および Cisco Prime Collaboration と同期します。
2 つ目の方法を選択する場合は、「Cisco Prime Collaboration でのカスタム ユーザの設定」に進みます。
AD1 へのカスタム ユーザの追加
- WKST1 に dcloudamckenzie として、パスワードに dCloud12345! を使ってログインします。
- [スタート(Start)] > [マイ コンピューター(Computer)] > [C:\ drive] > [dCloud] > [ユーザの作成(Create Users)] の順に移動します。
- userlist_full_dcloud.xlsm という名前の Excel ファイルを開きます。
- このスプレッドシートには、ユーザの詳細がすでに入力されています。既存のユーザの詳細は、必要に応じて更新できます(自分の名、性、ユーザ名などを使用するなど)。
- その他のユーザをプロビジョニングしない場合は、それらのユーザ(行)を削除して構いません。
- スプレッド シートの N 列で、[ユーザの作成(Create USERS)] ボタンをクリックします。
図 1.ユーザの追加
- 次のように新しいコマンド プロンプトが開き、AD および Mail1 にてユーザが作成される際の更新内容が表示されます。
図 2.コマンド プロンプト
- AD1 および Mail1 にユーザが作成されると、コマンド プロンプト ウィンドウが自動的に閉じます。
- Excel シート(WKST1)で指定したユーザ名(samaaccountname – 列 A)およびパスワード dCloud12345! でユーザが作成されます。
- ユーザが作成されたら、Cisco UCM にログインして、LDAP の同期を実行します。
- 新しいブラウザを開き、[コラボレーション管理リンク(Collaboration Admin Links)] ドロップ ダウンから [Cisco Unified Communications Manager] を選択します。
- [システム(System)] > [LDAP] > [LDAP ディレクトリ(LDAP Directory)] の順に移動します。
- [検索(Find)] をクリックして、[dCloud_LDAP] を選択します。
- [完全同期を今すぐ実施(Perform Full Sync Now)] をクリックします。同期には数秒かかります。
- 新しいタブを開き、Cisco Prime Collaboration Provisioning(CPC)サーバにログインして、以下の手順に従って AD と同期します。
- CPC に globaladmin として、パスワード dCloud123! でログインします。
- ホーム ページで、[プロビジョニングのセットアップ(Provisioning Setup)] をクリックします。
- 右側にある「i」記号にカーソルを移動すると、新しいウィンドウが表示されます。[ドメイン同期の開始(Start Domain Synchronization)] をクリックして、次に [LDAP 同期の開始(Start LDAP Synchronization)] をクリックします。これにより、新しく追加されたユーザが CPC に同期されます。
- これで AD1 にユーザが作成されました。次のセクションをスキップして「新しく作成したユーザへのエンドポイント サービスの追加」セクションへ進みます。
図 3.LDAP 同期
Cisco Prime Collaboration へのカスタム ユーザの追加
- デスクトップから Firefox を起動し、[コラボレーション管理リンク(Collaboration Admin Links)] > [Cisco Prime Collaboration プロビジョニング(Cisco Prime Collaboration Provisioning)] の順にクリックします。ユーザ名 globaladmin、パスワード dCloud123! を使用してログインします。
- ホームページで、[展開(Deploy)] ドロップダウンから [ユーザプロビジョニング(User Provisioning)] を選択します。
- [追加(Add)] をクリックし、このデモンストレーションの Active Directory に統合されていない新しいローカル ユーザを追加します。
- 必要に応じてユーザの詳細を入力します。詳細については、下の図を参照してください。
- [自動プロビジョニング パラメータ(Auto-Provisioning Parameters)] で、次のオプションを選択します。
- [次に基づいて自動プロビジョニング(Auto-Provision based on)] のドロップダウン メニューをクリックし、[従業員(Employee)] を選択します。
- [サービス エリア(Service Area)] のドロップダウン メニューをクリックし、[リチャードソン(Richardson)] をクリックします。
- [回線タイプ(Line type)] ドロップダウン メニューをクリックして、[自動割り当て回線(Auto-Assigned Line)] または [選択した回線(Chosen Line)] のどちらかを選択します。
- [自動割り当て回線(Auto-Assigned Line)] を選択すると、ユーザに対してプールから電話番号が割り当てられます。
- [選択した回線(Chosen Line)] を選択した場合は、電話番号を +1XXXXXXXXXX の形式で入力する必要があります。
- 追加の情報があれば、[追加設定(Additional Settings)] で入力します。
- [保存してサービスを表示(Save and View Services)] をクリックします。
図 4.ユーザの追加
新しく作成したユーザへのエンドポイント サービスの追加
上記で説明した方法のいずれかで、ユーザを追加または同期したら、以下の手順に従って、エンドポイント サービスをプロビジョニングします。
- Cisco Prime Collaboration にログインしていない場合は、ログインし、作成または同期したユーザへ移動します。
- 新しいブラウザを開き、[コラボレーション管理リンク(Collaboration Admin Links)] ドロップ ダウンから [Cisco Prime Collaboration] を選択します。
- globaladmin として、パスワード dCloud123! でログインします。
- ホームページで、[ユーザ プロビジョニング(User Provisioning)] をクリックし、先ほど作成したユーザをクリックします。
- 左側の [新規サービス(New Service)] をクリックして、サービスのプロビジョニングを開始します。次の画面では、[リチャードソン(Richardson)] サービス エリアが自動で選択されています。[続行(Continue)] をクリックします。
図 5.サービスの選択
- 使用可能なサービスから [拡張エンドポイントサービス(Enhanced Endpoint Services)]を選択して、[続行(Continue)]をクリックします。
- 次の画面で [エンドポイントタイプ(Endpoint Type)] ドロップ ダウンをクリックし、以下のいずれかのオプションを選択します。Jabber を追加する場合は、次のデバイス説明を追加してください。
- Jabber for Windows または Jabber for MAC – UCSFLUSER(UCSF+username)
- Jabber for iPad – TABLUSER(TAB+username)
- Jabber for iPhone – TCTLUSER(TCT+username)
- Jabber for Android – BOTLUSER(BOT+username)
- その他すべての物理的なデバイス(9971、EX、または DX サービスなど)– 電話の MAC アドレス
- 必要に応じてエンドポイントの情報を入力します。デバイス名は前述の形式にする必要があります。[続行(Continue)] をクリックします。
図 6.デバイス プロビジョニング
- 次の画面で、以下に示す [回線 [1] – 未定義(Line [1] – Not Assigned)] をクリックします。
図 7.サービスの設定
- [回線タイプ(Line Type)] ドロップ ダウンをクリックし、[自動割り当て回線(Auto-Assigned Line)] または [選択した回線(Chosen Line)] のいずれかを選択します。次の情報を考慮して選択します。
- [自動割り当て回線(Auto-Assigned Line)] は、事前に定義されている番号(+19725556071 ~ +19725556500)から DN を割り当てます。
- [選択した回線(Chosen Line)] では、割り当てる DN を自身で選択することができます。RUI スクリプトを使用して AD1 にユーザを作成した場合は、この方法を選択します。また、1116 などの一時的な DN を割り当てておいて、電話が自動登録されたらセルフプロビジョニング機能を使用して +197255560XX などの新しい DN に割り当てることもできます。詳細については、「Cisco UCM セルフプロビジョニング SMH」を参照してください [手順を見る] [英語]。セルフプロビジョニング ID は、次のセクションで説明するように、Cisco Unified Communications Manager の [エンドユーザ(End user)] ページにあります。
- [回線の説明(Line Description)]、[呼び出し表示(Alerting Name)]、および [ASCII呼び出し表示(ASCII Alerting Name)] を入力します。
- [プライマリ内線(Primary Extension)] の横のボックスをオンにします。これは必須フィールドです。
- [選択した回線(Chosen Line)] オプションを選択した場合は、[電話番号(Directory Number)] フィールドに、+197255560XX の形式(6071 ~ 6500 の範囲)で DN を入力し、[続行(Continue)] をクリックします。
図 8.サービス プロビジョニング
- 次のページで、ボイスメールの詳細を入力します。
- 最後に、次のページで [確認(Confirm)] をクリックして電話および回線をユーザに対してプロビジョニングします。
IM and Presence サービスのプロビジョニング
- 先ほど、物理的な電話のユーザのプロビジョニングを完了しました。このユーザに対して IM and Presence サービスをプロビジョニングする場合は、このセクションの指示に従います。
- [ユーザ プロビジョニング(User Provisioning)] をクリックして、プロビジョニングしたユーザの名前をクリックします。
- 右側の [サービスの詳細(Service Details)] ウィンドウで、「i」をクリックし、ポップアップ ウィンドウで [変更(Change)] オプションを選択します。
図 9.ユーザの IM and Presence サービスの追加
- [サービスの設定(Configure Service)] ページの [サービス情報(Service Information)] セクションで、[サービス テンプレート(Service Template)] のドロップダウン メニューから [組み込みのテンプレート(Built-in Template)] を選択します。
- [詳細オーダー設定(Advanced Order Configuration)] のドロップダウン メニューをクリックし、[User for Unified IM and Presence に対してユーザを有効にする(Enable User for Unified IM and Presence)] オプションをオンにします。必要に応じてユーザ情報を変更し、[続行(Continue)] をクリックします。
- 次のページで [確認(Confirm)] をクリックして、IM and Presence サービスをプロビジョニングします。
Cisco Unified Communications Manager
- ユーザのプロビジョニングが完了したら、セルフプロビジョニング ID を記録しておきます。これは、電話番号と同じ数字です。たとえば、電話番号が +1XXXYYYZZZZ の場合、セルフプロビジョニングの ID は XXXYYYZZZZ になります。
- セルフプロビジョニング ID を変更する場合は、以下の手順に従います。
- [ユーザ プロビジョニング(User Provisioning)] をクリックして、新しいユーザの名前をクリックします。
- 右側の [ユーザ サービス(有効化されたユーザ サービス)(User Services (User Service Enabled))] ウィンドウで、「i」をクリックして、ポップアップ ウィンドウで [変更(Change)] オプションを選択します。
- [詳細オーダー設定(Advanced Order Configuration)] のドロップダウン メニューをクリックして、[セルフプロビジョニング ユーザ ID(Self-Provisioning User ID)] を希望する番号(1234 など)に変更します。
図 10自動プロビジョニング ID の変更
- Firefox で新しいタブを開き、ホーム ボタンをクリックします。[コラボレーション管理リンク(Collaboration Admin Links)] > [Cisco Unified Communications Manager] をクリックします。パスワード dCloud12345! を使用して、amckenzie としてログインします。デモ ワークステーションを使用している場合は、SSO が設定されているので、ユーザ ID およびパスワードを要求されることはありません。
- [ユーザ管理(User Management)] ドロップ ダウンをクリックして [エンドユーザ(End User)] を選択します。
- 作成したユーザ名を [検索(Search)] フィールドに入力して [検索(Find)] をクリックします。ここでは(姓を入力しなくても)名前を入力するだけで十分です。
- ユーザ ID をクリックし、エンドユーザのページで [セルフサービスユーザID(Self-Service User ID)] をメモします。指定されたユーザに対して、自動登録された電話をプロビジョニングした場合、または [選択した回線(Chosen Line)] オプションを選択した場合は、この ID が要求されます。
- [保存(Save)] をクリックします。
セルフプロビジョニングの IP フォン
このセクションでは、[選択した回線(Chosen Line)] オプションを使用して、一時的な DN を割り当てた IP フォンをプロビジョニングする方法について説明します。IP フォンがない場合、または [自動割り当て回線(Auto-Assigned Line)] オプションを選択した場合は、このセクションを省略して次のセクションへ進むことができます。
- プロビジョニングする電話を確認し、ネットワーク ケーブルを使用して電話をルータへ接続します。IP フォンの Network というラベルの付いた接続口に差し込みます。
- IP フォンのプロビジョニングが完了したら、1111 をダイヤルします。
- IVR により、IP フォンで XXXX# を押すように指示されます。XXXX は、前のセクションで記録したカスタム ユーザのセルフプロビジョニング ID です。
- IVR の応答メッセージによりセルフプロビジョニングの成功が確認できます。その後、電話がリセットされプロビジョニングされます。
- 電話機のユーザ ID と内線番号が、作成したカスタム ユーザと同じであることを確認します。
- デバイスが再起動して再登録が行われるまで 3 ~ 4 分かかる場合があります。
電話機がプロビジョニングしない場合は、別のデモですでにプロビジョニングされている可能性があります。以下の手順に従って Communications Manager からデバイスを削除し、このセクションの手順 1 ~ 6 をもう一度実行します。
- プロビジョニングされた電話機を削除するには、Workstation 1 で Internet Explorer を開き、[コラボレーション管理リンク(Collaboration Admin Links)] > [Cisco Unified Communications Manager] の順にクリックします。
- シングル サインオンにより、ログインは自動的に行われます。ログインされない場合は、administrator としてパスワード dCloud12345! を使用してログインします。
- [デバイス(Device)] > [電話(Phone)] 、および [検索(Find)] をクリックします。プロビジョニングするデバイスを特定します。デバイスが見つかったら、デバイスの横にあるボックスをオンにして [選択項目の削除(Delete Selected)] をクリックします。
- セルフプロビジョニングの手順をもう一度繰り返します。
セルフケア ポータル
セルフケア ポータルへのログイン
- Workstation 1 で、デスクトップの Internet Explorer ショートカットをダブルクリックします。
- [コラボレーションユーザリンク(Collaboration User Links)] > [CUCMユーザページ(CUCM User Pages)] をクリックします。[はい(Yes)] をクリックして続行します。
- 作成したカスタム ユーザのユーザ ID とパスワードでログインします。[サインイン(Sign In)] をクリックしてログインします。
- [電話(Phones)] > [自分の電話(My Phones)] をクリックします。
- 会社の電話のいずれかをクリックして [編集(Edit)] を選択します。
- 電話機の説明を編集します。
- 電話機をクリックして、[設定(Settings)] を選択します。プロビジョニングした電話機について、変更可能なオプションが表示されます。
シングル ナンバー リーチ(SNR)の設定
- [電話(Phones)] > [自分の電話(My Phones)] に戻ります。[追加の電話機(Additional Phones)] で [+] 記号をクリックします。
- 米国の場合、91 で始まる携帯電話番号、エリアコードの順に入力し、電話機の説明を入力します。国際電話の場合は、9 + 国コード + 電話番号を使用します。
- [シングル ナンバー リーチ(Single Number Reach)] チェックボックスをオンにしてこの機能を有効にして、[保存(Save)] をクリックします。
- これをテストするには、作成したカスタム ユーザの内線を Anita Perez のデバイスから呼び出します。呼び出しには応答せずに待機してください。そうすると、シングル ナンバー リーチの連絡先として割り当てられた携帯電話が鳴るはずです。
その他の電話設定
- [電話(Phones)] > [電話の設定(Phone Settings)] をクリックします。表示されたオプションをひとつずつ確認して、各選択肢の下にどのようなオプションがあるのかを確認します。
- [電話(Phones)] > [コール転送(Call Forwarding)] をクリックします。表示されるオプションをひとつずつクリックします。
- [ボイスメール(Voicemail)] > [ボイスメール設定IVRにダイヤル(Dial Voicemail Preferences IVR)] をクリックします。
- プロビジョニングした電話機を [発信デバイス(Calling Device)] ドロップダウン メニューから選択します。
- [ダイヤル(Dial)] をクリックします。これで電話機は Unity Connection ボイスメールをダイヤルします。
- Cisco WebDialer または IP フォンを使って電話を切ります。