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16-AUG-2016

Cisco 2911 Integrated Services Router for MediaSense Recording and SRST (Japanese)


MediaSense 向け Cisco 2911 サービス統合型ルータの録画と SRST

次の手順では、Cisco Collaboration 10.5 v1 の高度な機能のデモンストレーションを行う方法を詳しく説明します。

Cisco 2911 サービス統合型ルータ

高度な機能の利用には、最新の dCloud で設定された Cisco 2911 ISR が必要です。 お手元の 2911 をこのデモンストレーション用に正しく設定するには、構成をダウンロードおよびインストールします。 [手順を見る]。

ビデオ会議サービス

Cisco 2911 ISR G2 ルータは、Cisco IOS ソフトウェアおよび DSP モジュールを介してビデオ会議サービスとリッチ メディア アプリケーションをネイティブに提供します。 Cisco 2911 ISR G2 は、Cisco Unified Communications Manager とのアドホック ビデオ会議のためのマルチポイント ビデオ制御ブリッジとして動作します。 同種間および異種間両方のビデオ会議がサポートされます。

Cisco 2911 ISR G2 のビデオ会議サービスは、お客様の総所有コストを低減しながら、運用コストと導入の複雑さを最小限に抑えます。 すでに ISR G2 ルータおよび PVDM3 モジュールをお持ちのお客様は、アップグレード済みの Cisco IOS ソフトウェアおよび機能ライセンスで機能を有効にできます。

  1. Anita の 9951、Adam の 9971(または DX650)、および Charles の iPad 間でアドホック多人数ビデオ通話を作成します。
  2. コールの HD ビデオ品質を確認します。
  3. ルータでビデオ ブリッジが作成されたことを確認します。

show sccp connections

このコマンドの出力の V_conferencing Oper State は、ACTIVE および Cause Code: NONE となっているはずです。

  1. Cisco Unified Communications Manager で、ルータがビデオ ブリッジを正しく作成したことを確認することもできます。
    1. Workstation 1 で Internet Explorer を開き、dCloud のホームページから [コラボレーション管理者リンク(Collaboration Admin Links)] > [Cisco Unified Communications Manager] の順にクリックします。
    2. administrator として、パスワード C1sco12345 を使用してログインします。
    3. [メディアリソース(Media Resources)] をクリックし、[会議ブリッジ(Conference Bridges)] を選択します。
    4. 会議ブリッジで dCloud-remvid という名前を検索します。 これは登録済みとして表示されます。
    5. dCloud-remvid という会議ブリッジが登録されていない場合は、ブリッジ名の横のボックスをオンにして [選択項目のリセット(Reset Selected)] をクリックします。
    6. ルータ CLI へ移動して次のコマンドを実行します。

      configure terminal
      no sccp
      sccp
      exit
      show sccp connections

    7. Communications Manager に戻り、[メディアリソース(Media Resources)] ドロップ ダウンをクリックして [会議ブリッジ(Conference Bridges)] を選択します。
    8. [dCloud-remvid] 会議ブリッジを確認すると、ステータスが登録済みになっているはずです。
  2. 会議ブリッジには、次のような 3 つのオプションがあります(優先度順)。 使用できるハードウェアがある場合は、最も優先度の高いオプションを選択することを推奨します。
    1. Cisco MCU 5310
    2. Cisco TelePresence デバイスで使用可能なアドホック会議
    3. Cisco 2911 ISR

Cisco Unified Survivable Remote Site Telephony(SRST)

Cisco Unified SRST が提供するテレフォニー バックアップ サービスにより、WAN に障害が発生したときにもリモートの場所でテレフォニー サービスを受けることができます。 SRST はリモートの場所にあるルータで機能し、ネットワークの障害を検出してその場所での IP 電話のコール処理バックアップを提供するプロセスを開始します。 WAN 接続の復旧時に、システムは自動的にコール処理をプライマリ Cisco Unified Communications Manager にシフトして戻します。

デモンストレーション環境でこの機能のデモンストレーションを行うには、まずルータを SRST 用に設定する必要があります。

ルータには、有効な SRST ライセンスが必要です。 詳細については、「Cisco Integrated Services Routers でのソフトウェアの有効化」 [英語] を参照してください。

  1. ルータ コンソールへのターミナル セッションを開始します。
  2. 特権 EXEC プロンプトからコマンドを入力します。

show ip interface brief | begin BVI

図 1 BVI10 および BVI100 の IP アドレス

ip_address_of_bvi

  1. インターフェイス BVI10 および BVI100 の IP アドレスを記録します。
  2. ルータの CLI で Call Manager のフォールバック アドレスを設定します。 BVI10_address の部分を、ご使用の BVI10 インターフェイスの実際のアドレスに置き換えます。

config t
call-manager-fallback
ip source-address BVI10_address port 2000

  1. Workstation 1 で Internet Explorer を起動します。
  2. ホームページから [コラボレーション管理者リンク(Collaboration Admin Links)] > [Cisco Unified Communications Manager] の順にクリックしてログインします。
    1. ユーザ名:administrator
    2. パスワード:C1sco12345
  3. メニュー システムから [システム(System)] > [SRST] の順にクリックします。
  4. [検索(Find)] をクリックします。
  5. [dCloud SRSTゲートウェイ(dCloud SRST gateway)] リンクをクリックします。
  6. 先ほどメモした IP アドレスを使用して [SRST参照先情報(SRST Reference Information)] を設定します。
    1. [IP アドレス(IP Address)]– BVI10 の IP アドレス
    2. [SIP ネットワーク/IP アドレス(SIP Network/IP Address)]– BVI100 の IP アドレス
  7. [保存(Save)]、[設定の適用(Apply Config)] の順にクリックします。

図 2 SRST 参照情報

SRST_info

  1. 現在、電話がルータに登録されていないことを確認します。

show ephone registered
show sip-ua status registrar

  1. ルータの G0/0 インターフェイスを切断して WAN の障害をシミュレートします。

または、ルータの CLI 経由で G0/0 インターフェイスをシャットダウンできます。

  1. SCCP および SIP 電話がルータに登録されていることを確認します。

show ephone registered

図 3. show ephone registered

ephone_registered

show sip-ua status registrar

status_registrar

  1. 電話間で通話して、音声接続を確認します。

物理的な電話間での通話のみが接続されます。

 

Cisco Media Sense CUBE の録画

Cisco Media Sense サーバは、UC 環境内の音声およびビデオ通話を録画できます。 このセクションでは、Cisco 2911 サービス統合型ルータを設定して、これらのデータ ストリームを Media Sense サーバへ送信してアーカイブする方法について説明します。

最適な結果を得るには、99XX、DX、EX シリーズのデバイスなどの物理的な Cisco IP Phone を使用する必要があります。 通話が実際に終了するまで、録画した通話を再生しないでください。 この MS CUBE 機能が動作するために、2911 ISR 用の音声ライセンスまたは Cisco Unified Communications のライセンスが必要な場合があります。 帯域幅の制限によっては、両方向ではなく、1 つの電話から録画されたビデオしか表示されないことがあります。

  1. Cisco 2911 ISR の BVI 100 インターフェイスの IP アドレスをメモします。 前のセクションの手順 1 ~ 4 を参照してください。
  2. Workstation 1 で Internet Explorer を開き、dCloud のホームページから [コラボレーション管理者リンク(Collaboration Admin Links)] > [Cisco Unified Communications Manager] の順にクリックします。
  3. administrator として、パスワード C1sco12345 を使用してログインします。
  4. [デバイス(Device)] > [トランク(Trunk)] をクリックして [検索(Find)] をクリックします。
  5. MS-CUBE-Video-Recording というトランクをクリックします。
  6. [SIP情報(SIP Information)] セクションまでスクロール ダウンし、[宛先(Destination)] フィールドに BVI 100 interface の IP アドレスを入力します。 [保存(Save)] をクリックします。
  7. トランクをもう一度初期化するには、[リセット(Reset)] をクリックします。
  8. トランクが再起動したら、ステータスが [完全なサービス(Full Service)] であることを確認します。
  9. MS CUBE の録画機能をテストします。
    1. 通話先の電話番号の先頭に 89 を付加してダイヤルします。 たとえば、6016 に通話する場合は 896016 にダイヤルします。
    2. 通話に応答して、ビデオ通話を数分間行います。
    3. ユーザ名:mecheng、パスワード:dCloud12345! を使用して Workstation 3 にログインします。
    4. Firefox ブラウザを開き、ホームページで [コラボレーション管理者リンク(Collaboration Admin Links)] > [Cisco Media Sense] をクリックします。
    5. [Cisco MediaSense の検索と再生(Cisco MediaSense Search and Play)] をクリックします。
    6. ユーザ名:mediasense、パスワード:C1sco12345 でログインします。
    7. 通話の実行中は、[アクティブコール(Active Calls)] セクションの下に通話が表示されます。 通話が終了すると、[コール履歴(Recent Calls)] セクションに表示されます。
    8. 内線番号の横に矢印があります。 矢印をクリックし、Media Sense サーバがビデオと音声の両方を記録していることを確認します。

図 3 アクティブなコール

active_calls

  1. ビデオ通話の録画を表示するには、[再生(Play)] ボタンをクリックします。 すべてのポップアップまたは警告のメッセージを承認します。 録画内容の表示には、読み込みに 1 ~ 2 分かかります。 しばらくお待ちください。 ローカル ワークステーションを使用する場合は、Java をインストールしておく必要があります。 次に、表示される可能性のあるメッセージを示します。

図 4 JNLP ファイルを開く

message1

図 5 セキュリティ警告

message2

図 6 確認

message3

  1. 録画済みのファイルをダウンロードしてローカルで再生する場合は、ダウンロード ボタンをクリックし、mp4 形式を選択する必要があります。 このファイルは、デモンストレーションのワークステーション、または Cisco AnyConnect を使用してデモンストレーションに接続されているローカル ラップトップのいずれかにダウンロードすることができます。
  2. ファイルがダウンロードされたら、VLC プレーヤーを使用して録画を再生します。