Cisco dCloud コンテンツ用のアクセス ポイントのプロビジョニング:Unified モード
Cisco dCloud コンテンツ用の AP のプロビジョニング:Unified モード
このドキュメントでは、Cisco dCloud コンテンツで Unified モード AP を運用するための設定に必要な手順の概要を説明します。 エンドポイント キットなしの AP 単体を使用する場合、デモンストレーションをスケジュールするたびにワイヤレス LAN コントローラ用のパブリック IP アドレスが変更されるため、その都度ご使用の WLC の IP アドレスを設定する必要があります。
エンドポイント ルータを使用する場合は、このタスクを 1 度実行するだけで済みます。
プロビジョニング プロセスを開始する前に、このドキュメントを一通り読んでください。 AP を Cisco dCloud コンテンツで使用する前に、AP のプロビジョニングを行っておく必要があります。
- アクセス ポイントの設定:3000、2000、1000 シリーズ
アクセス ポイントの設定:3000、2000、1000 シリーズ
機器リスト
設定を完了するには、以下の機器が必要です。
- アクティブな Cisco dCloud セッション
- Lightweight IOS ソフトウェア搭載(統合モード)の Cisco Aironet シリーズ アクセス ポイント
- シリアルポートまたは USB からシリアル アダプタへ接続できるラップトップ、およびターミナル エミュレーション アプリケーション
- イーサネット ケーブル
- コンソールケーブル(USB とシリアル アダプタ間で必要となる場合があります)
- インターネット接続
AP への接続
- Workstation1 で、ご自分の国がデモのワイヤレス LAN コントローラで有効になっていることを確認します。 実際の国がリストにない場合は、ワイヤレス規制ドメインが一致する国を選択します。
- コンソール ケーブルの一方の端を AP に接続し、もう一方の端をラップトップのシリアル ポートに接続します。
- ラップトップのターミナル エミュレーション アプリケーションを起動します。
- AP を電源または PoE ソースに接続します。
AP が起動します。 ターミナル エミュレーション アプリケーションを使用して、ブート シーケンスを観察できます。 AP の起動が完了したら、AP が使用可能であるというメッセージが表示されます。
- Enter キーを押します。 ユーザ名とパスワードを入力するよう求められます。
- デフォルトのユーザ名とパスワードを入力します。
Username: Cisco
Password: Cisco
- 特権 EXEC モードへ移行します。
AP> enable
Password: Cisco
図 1. AP ログイン画面
WLC の IP アドレスの設定
アクティブなセッションの WLC に対応する IP アドレスを確認します。
- Cisco dCloud UI から、[My Dashboard] > [My Sessions] へ移動します。 アクティブなデモンストレーションの [View] リンクをクリックします。
- [Review Session Info] リンクをクリックします。 [Incoming Addresses] 表が表示され、ワイヤレス LAN コントローラのパブリックおよびプライベート IP アドレスが表示されます。
図 2. WLC のパブリックおよびプライベート IP アドレス
- ワイヤレス LAN コントローラの IP アドレスを設定します。
- エンドポイント ルータなしで AP を使用している場合は、パブリック アドレスを使用します。
- エンドポイント ルータありで AP を使用している場合は、プライベート アドレスを使用します。
- AP へ CLI 接続し、次のコマンドを入力して Enter キーを押します。
AP# capwap ap controller ip address <IP_Address>
図 3. コントローラの IP アドレスの設定
- show capwap ip config コマンドを入力し、ワイヤレス LAN コントローラの IP アドレスが正しく入力されていることを確認します。
図 4. IP アドレスの設定確認
- イーサネット ケーブルの一端を AP 上の Ethernet と表示されたポートに接続し、もう一端をお客様のネットワーク上のアクティブなポートに接続します。 このポートはインターネットへのアクセスが可能で、Cisco dCloud の接続テストに合格している必要があります。
- AP が DHCP 経由でネットワーク上の IP アドレスを取得したことを確認します。
図 5. IP アドレスの確認
AP はデモンストレーション環境内でワイヤレス LAN コントローラに接続するようになります。
AP ステータス インジケータ ランプは青色または緑色に点灯したままになります。 これで AP がシステムに接続されました。
- モニタリング ワークステーションに接続して、AP が運用可能な状態であることを確認できます。
スタティック IP の割り当て
デバイスにスタティック IP を設定する必要があるネットワーク内に AP のプロビジョニングを行う場合は、IP アドレスを手動で設定する必要があります。 スタティック IP アドレスが必要かどうかをシステム管理者に確認してください。
スタティック IP アドレスが必要である場合は、IP アドレス、サブネット マスク、デフォルト ゲートウェイなどの設定値を用意してください。
- 次のコマンドを使用して、IP アドレス、サブネット マスク、デフォルト ゲートウェイを設定します。
AP# capwap ap ip address <IP_address> <netmask>
AP# capwap ap ip default-gateway <GW_address> - 設定を検証します。
AP# show capwap ip config
図 11. スタティック IP の設定
この設定はサイト固有のものであり、別の場所から AP に接続する際には変更が必要となる場合があります。
トラブルシューティング
既知のバグにより、AP がコントローラに参加できない場合があります。 AP がコントローラに正しく参加せず、AP のコンソールに次のようなログが表示される場合は、次の手順に従ってトラブルシューティングを行います。
*Aug 22 19:39:51.247: %CAPWAP-3-ERRORLOG: Failed to authorize controller using trust config. *Aug 22 19:39:51.248: %CAPWAP-1-SSC_CERT_AUTH_FAILED: Failed to authorize controller, SSC certificate validation failed.Peer certificate verification failed FFFFFFFF *Aug 22 19:39:51.251: %CAPWAP-3-ERRORLOG: Certificate verification failed! *Aug 22 19:39:51.252: DTLS_CLIENT_ERROR: ../capwap/base_capwap/capwap/base_capwap_wtp_dtls.c:447 Certificate verified failed!
- AP からネットワーク ケーブルを物理的に取り外します。
- AP に保存されている以前の設定を消去します。
AP# clear capwap private-config
AP# clear lwapp private-config - AP をリロードします。
AP# reload
- リロードが完了したら、ネットワーク ケーブルを接続します。
リロードが完了すると、AP が正常にコントローラに参加します。