最終更新日:2016 年 1 月 15 日
dCloud を使用するためのルータの設定
1 つの作業セッションでルータを設定することをお勧めします。準備、設定、接続のテストが完了するまでには、1 時間以上かかることがあります。
ルータの設定方法に慣れていない場合、dCloud 用ルータを設定する際に以下を使用することをお勧めします。
ルータの設定に慣れている場合は、dCloud を使用するためのルータを次の方法で設定できます。
- インターネット:ルータに設定ファイルを直接コピーします。
- コンソール:ラップトップからルータ コンソールに設定ファイルの内容をコピーして貼り付けます。
- コンソールと TFTP:設定ファイルを TFTP サーバにコピーし、ルータに設定をコピーします。
カスタムの dCloud 設定をルータに適用すると、ルータは追加先のアクティブ セッションに自動的に接続されます。IPsec Easy VPN トンネルを開始してセッションおよびルータに接続するために、さらに操作を行う必要はありません。ただし、セッションがアクティブになった後に VPN トンネルが完全に動作するようになるまでには 5 ~ 10 分かかる場合があります。
関連情報:
dCloud 用ルータの設定 – dCloud ルータ設定ツール
この設定方法では、ラップトップに Java 1.6 以降がインストールされている必要があります。この設定方法で問題が発生する場合は、「dCloud ルータ設定ツールの問題に関するトラブルシューティング [英語]」を参照してください。
- ルータを dCloud に追加し、カスタマイズした dCloud 設定ファイルと設定ツールをダウンロードします。[手順を見る(英語)]
- dCloud 設定用にルータを準備します。[手順を見る(英語)]
- ルータをインターネット モデムに接続する場合、ルータからイーサネット ケーブルのプラグを抜き、ルータが切断されるまで 1 分ほど待機します。
- ラップトップで、ダウンロードした EndpointWizard.zip ファイルを保存したフォルダを開き、zip ファイルの内容を解凍します。
- 内容を解凍したフォルダを開き、EndPointRouterWizard.jar ファイルをダブルクリックして dCloud ルータ設定ツールを開始します。
図 1.抽出されたファイルが表示されているディレクトリの例
- 設定ツールの最初のウィンドウで値を選択および入力します。
- [ルータ(Router)]:設定するルータ モデルを選択します。
- [ポート(Port)]:コンソール ケーブルを介してルータに接続するラップトップ上のシリアル/COM ポートを選択します。[手順を見る(英語)]
- [アクセス ポイント スクリプトを含めますか(Include Access Point Script)]:(1941W および 1861W ルータ モデルのように)ルータにアクセス ポイント(AP)が内蔵されている場合にオンにします。
- [ルータ設定(Router Config)] および [AP設定(AP Config)]:パス名がラップトップ上のカスタマイズした dCloud ルータ設定ファイル(*router.txt)およびアクセス ポイント設定ファイル(*ap.txt)の絶対パスと一致することを確認します。これらのファイルは内容を解凍したフォルダにあります。ルータにアクセス ポイントが内蔵されていない場合、[AP設定(AP Config)] はグレー表示されます。
図 2. dCloud ルータ設定ツール – コンソール接続の設定ウィンドウの例
- [OK] をクリックします。[dCloud エンドポイント ルータ ウィザード(dCloud Endpoint Router Wizard)] ウィンドウが開き、dCloud の設定を適用するツールの進捗状況を示すメッセージが表示されます。ウィンドウ下部の [ステータス(Status)] バーに現在のステータスが表示されます。ウィンドウには何も入力しないでください – スクロールが終わるまで待機してください。
進捗状況ウィンドウが表示されない場合のヘルプについては、「dCloud ルータ設定ツールの問題に関するトラブルシューティング [英語]」を参照してください。
図 3. dCloud ルータ設定ツール – 進捗/ステータス ウィンドウ
- 設定ツールによる dClould 設定の適用が終了すると、[完了(Complete)] ポップアップ ウィンドウが表示されます。
図 4. dCloud ルータ設定ツール – [完了(Complete)] ウィンドウ
- [OK] をクリックしてから [終了(Exit)] をクリックして、設定ツールを終了します。
- ルータの電源をオフにして、5 分間そのままにします。
- イーサネット ケーブルを使用してルータをインターネット モデムに接続します。
- ルータの電源をオンにして、新しい dCloud 設定が有効であることを確認します。
- ルータ モデルに必要な、設定後作業を行います。[手順を見る(英語)]
- インターネットと dCloud への接続をテストします。[手順を見る(英語)]
dCloud 用ルータの設定 – インターネットを利用
dCloud 用のルータとアクセス ポイント(AP)の設定ファイルは、Web ブラウザを介してルータに直接コピーできます。
- dCloud にルータを追加します。[手順を見る(英語)]
カスタマイズした dCloud 設定ファイルをダウンロードする必要はありません。代わりに、dCloud データセンターからルータ コンソールにファイルを直接コピーします。
- dCloud 設定のためにルータを準備します。[手順を見る(英語)]
- ラップトップで、ターミナル エミュレータ プログラムを使用してルータのコマンド ライン インターフェイス(CLI)に接続します。[手順を見る(英語)]
- ユーザ名およびパスワードを求めるプロンプトが表示される場合、工場出荷時の初期状態のクレデンシャル(通常は cisco/cisco)を入力します。
- ルータで次のコマンドを入力し、特権 EXEC モードに入り、インターネットを介してルータに dCloud ルータ設定をコピーします。
router> enable [Starts privileged mode; prompt changes from router> to router#]
router# copy http://dCloudDataCenter/dCloud/config/KitID/router startup-config [Copies dCloud configuration to router]copy コマンドの URL 部分を入力するとき、変数 dCloudDataCenter および KitID を次のように置き換えてください。
– dCloudDataCenter:ルータを追加した dCloud データセンターのホスト名を入力します。
南・北・中央アメリカ データセンター:dcloud-rtp-web-1.cisco.com と入力します
APJ データセンター:dcloud-sng-web-1.cisco.com と入力します
EMEAR データセンター:dcloud-lon-web-1.cisco.com と入力します
GC データセンター:dcloud-chi-web-1.cisco.com と入力します– KitID:dCloud でルータに割り当てられているキット ID 番号を入力します。キット ID 番号を確認するには、ルータを追加した dClould データセンターにログインし、[マイ ダッシュボード(My Dashboard)] > [マイ エンドポイント ルータ(My Endpoint Routers)] とクリックします。次に、リストから該当するルータとそのキット ID 番号を見つけます。
- dCloud で使用する、外部または組み込みのアクセス ポイントがルータに設定されている場合、ワイヤレス AP コンソールに接続し、dCloud AP 設定をルータにコピーして AP コンソール接続を終了します。次のように入力します。
router# service-module wlan-ap 0 session [Connect to wireless AP console; prompt changes to ap#]
ap# copy http://dCloudDataCenter/dCloud/config/KitID/ap startup-config [Copies dCloud AP configuration to router]
ap# end [Ends connection to AP console, returns to router privileged mode; prompt changes from ap# to router#] - 次のコマンドを使用して、dCloud 設定の変更を保存してルータ接続からログオフします。
router# copy running-config startup-config [Saves copied changes in default router startup file]
router# exit [Logs off from router connection] - ルータ、および接続されているすべての AP の電源をオフにし、5 分間そのままにします。
- ルータ、および接続されている AP の電源をオンにし、新しい dCloud 設定が有効であることを確認します。
- ルータ モデルに必要な、設定後作業を行います。[手順を見る(英語)]
- インターネットと dCloud への接続をテストします。[手順を見る(英語)]
dCloud 用ルータの設定 – コンソールを利用
ラップトップからルータへ、dCloud 用のルータとアクセス ポイント(AP)の構成をコピーして貼り付けることができます。
- ルータを dCloud に追加し、カスタマイズした dCloud 設定ファイルをラップトップにダウンロードします。[手順を見る(英語)]
- dCloud 設定のためにルータを準備します。[手順を見る(英語)]
- ラップトップで、ターミナル エミュレータ プログラムを使用してルータのコマンド ライン インターフェイス(CLI)に接続します。[手順を見る(英語)]
- ユーザ名およびパスワードを求めるプロンプトが表示される場合、工場出荷時の初期状態のクレデンシャル(通常は cisco/cisco)を入力します。
- ルータで、次のように特権 EXEC モードに変更します。
router> enable [Starts privileged mode; prompt changes from router> to router#]
router# - ラップトップで、ダウンロードした EndpointWizard.zip ファイルを保存したフォルダを開き、その内容を解凍します。
- ラップトップ上の解凍先のフォルダで、ルータ設定ファイル(末尾が router.txt)を見つけて、テキスト エディタで開きます。そのファイルで 1 度に最大 25 行までコピーしてルータ コンソールに貼り付け、dClould ルータ設定を適用します。
- dCloud で使用するルータに外部アクセス ポイントを接続した場合、次のコマンドを使用して、ワイヤレス AP 設定を工場出荷時の初期状態にリセットします。
router# service-module wlan-ap 0 session [Connects to wireless AP console; prompt changes to ap#]
ap# service-module wlan-ap 0 reset default-config [Reset wireless AP configuration to factory defaults] - ワイヤレス AP に dCloud 設定を適用するには、ラップトップ上でダウンロードした AP 設定ファイル(末尾が ap.txt)を見つけて、テキスト エディタでファイルを開きます。そのファイルを 1 度に最大 25 行までコピーして AP コンソールに貼り付け、ワイヤレス AP dClould 設定を適用します。
ap# <<copy/paste AP config file here in sections up to 25 lines each>> [Applies wireless AP dCloud configuration]
- 次のコマンドを使用して、ワイヤレス AP コンソールを終了し、dCloud 設定の変更を保存し、ルータ接続からログオフします。
ap# end [Ends AP console connection; prompt changes from ap# to router#]
router# copy running-config startup-config [Saves changes in default router startup file]
router# exit [Logs off from router connection] - ルータ、および接続されているすべての AP の電源をオフにし、5 分間そのままにします。
- ルータ、および接続されている AP の電源をオンにし、新しい dCloud 設定が有効であることを確認します。
- ルータ モデルに必要な、設定後作業を行います。[手順を見る(英語)]
- インターネットと dCloud への接続をテストします。[手順を見る(英語)]
dCloud 用ルータの設定 – コンソールと TFTP を利用
この設定方法の場合、TFTP サーバへのアクセスと、サーバにログインするためのクレデンシャルが必要になります。TFTP プログラム(Windows 用の tftpd32 または tftpd64、あるいは Mac 用の TftpServer など)をラップトップでセットアップすると、ラップトップを TFTP サーバとして使用できます。
TFTP サーバに dCloud 用のルータとアクセス ポイント(AP)の設定をコピーして、TFTP サーバからそれらの設定をインストールできます。
- ルータを dCloud に追加し、カスタマイズした dCloud 設定ファイルをダウンロードします。[手順を見る(英語)]
- dCloud 設定のためにルータを準備します。[手順を見る(英語)]
- ラップトップから TFTP サーバに、カスタマイズした dCloud 設定ファイルをコピーします。
- ラップトップで、ターミナル エミュレータ プログラムを使用してルータのコマンド ライン インターフェイス(CLI)に接続します。[手順を見る(英語)]
- ユーザ名およびパスワードを求めるプロンプトが表示される場合、工場出荷時の初期状態のクレデンシャル(通常は cisco/cisco)を入力します。
- ルータで次のコマンドを使用して、特権 EXEC モードに入り、TFTP サーバからルータに dCloud ルータ設定をコピーします。
router> enable [Starts privileged mode; prompt changes from router> to router#]
router# copy tftp://TFTP-SERVER-IP-ADDRESS/ROUTER-CONFIG-FILE-router.txt startup-config [Copies router configuration to router] - dCloud に使用する、外部または組み込みのアクセス ポイントがルータに設定されている場合、AP コンソールに接続して、ルータ上のワイヤレス AP 設定を工場出荷時の初期状態にリセットし、TFTP サーバの dCloud AP 設定ファイルをコピーして、ワイヤレス AP コンソールを終了します。次のように入力します。
router# service-module wlan-ap 0 session [Connect to wireless AP console; prompt changes to ap#]
ap# service-module wlan-ap 0 reset default-config [Resets wireless AP configuration to factory defaults]
ap# copy tftp://TFTP-SERVER-IP-ADDRESS/AP-CONFIG-FILE-ap.txt startup-config [Copies AP configuration to router]
ap# end [Ends AP EXEC mode; prompt changes from ap# to router#] - 次のコマンドを使用して、dCloud 設定の変更を保存し、ルータ接続からログオフします。
-
router# copy running-config startup-config [Saves changes in default router startup file]
router# exit [Logs off from router connection] - ルータ、および接続されているすべての AP の電源をオフにし、5 分間そのままにします。
- ルータ、および接続されている AP の電源をオンにし、新しい dCloud 設定が有効であることを確認します。
- ルータ モデルに必要な、設定後作業を行います。[手順を見る(英語)]
- インターネットと dCloud への接続をテストします。[手順を見る(英語)]