ルータの登録とCisco dCloudのためのルータ設定
この手順によって以下を実施:
- Cisco dCloudへのルータの登録とコンフィグレーションファイルのダウンロード:
- dCloudエンドポイントルータ設定ウィザードを使用して、ルータにコンフィグレーションを適用:
- 819Wルータの設定のみ:
ルータIOSの確認
ルータをCisco dCloudに登録する前に、使用されるルータのIOSが推奨IOSバージョンであることを確認します:
- コンソールケーブルを使用してルータをラップトップに接続します。[手順を表示] [英語]
- ルータに接続して、電源を入れます。
- ルータのコンソールをラップトップに接続するために使用しているシリアルポートを特定します。[手順を表示] [英語]
- ラップトップを使用してルータのコマンドライン インターフェイス(CLI)にアクセスし、前の手順で特定したシリアル ポートを使用してルータに接続します。[手順を表示] [英語]
- CLI から Enterキーを押します。
- ユーザ名とパスワードの入力を求められます。工場出荷時設定情報のままの新しいルータの認証情報は、ユーザ名:cisco、パスワード:Ciscoです。
使用しているルータのパスワードがわからない場合は、Cisco IOS パスワード回復手順 [英語]のガイドラインを確認し、その手順に従ってください。
- enable コマンドを使用して特権 EXEC モードに入ります。
Router> enable
Router#
- CLI から次のコマンドを入力します。
show version
このコマンドは、ルータで現在実行されている Cisco IOS のバージョンと、システム イメージのファイル名を特定します。IOS バージョンは出力の 1 行目に表示されます。
Cisco IOS Software, C800 Software (C800-UNIVERSALK9-M), Version 15.3(2)T, RELEASE SOFTWARE (fc3)
- 使用している IOS バージョンがルータ モデルに対して推奨されているバージョンであるかどうかを確認します。 [手順を表示] [英語]
: 適切な IOS バージョンを実行していない場合は、Cisco dCloud Support Teamに連絡を頂ければ、適切なIOSバージョンをダウンロードできるようサポートします。
ダウンロード完了後、適切な IOS をルータにロードします。[手順を表示] [英語]
ルータの登録とコンフィグレーションのためのファイルのダウンロード
ルータを Cisco dCloud に登録して、使用しているルータ向けにカスタマイズしたコンフィギュレーション ファイルを生成します。それらのファイルを使い、ルータの設定をすると、dCloudのセッションにVPN経由で自動的に接続が許可されます。コンフィグレーションファイルとdCloudエンドポイントルータの設定ウィザードは、合わせてZIPファイルに格納されており、ダウンロードし、ファイルを展開して、dCloudにてルータが使用できるよう設定します。
ルータを Cisco dCloud に登録して、ルータの設定に必要なZIPファイルをダウンロードします。:
- dcloud.cisco.comに移動して、データセンターのロケーションを選択し、次に Cisco.comの認証情報を入力してログインします。
- Cisco dCloud UI で、ツールバーからMy Dashboard > My Endpoint Routersへと移動します。
- メニュー名の下にあるRegister New Endpoint Router ボタンをクリックしてウィザードを開き、ルータを登録します。
- ルータを登録し、そのルータ モデルに基づいてカスタマイズされたコンフィギュレーション ファイルを生成するために、表示されたウィンドウでルータに関する必要な情報を入力します。
- ルータを識別するためのニックネームを [Nickname] に入力します。ルータのモデル番号をニックネームの一部を入れることを推奨します。
- ルータの型番を [Router Model]のドロップダウンから選択します。
- ルータのシリアル番号を [Serial Number]に入力します。通常、シリアル番号はルータに貼り付けられているラベルに記載されています。ルータにラベルがなく、シリアル番号を入力できない場合は、ルータの exec モードから次のコマンドを入力します。
show inventory
- Locationフィールドは、空白にしておくか、ロケーション名を入力します。
図 1. エンドポイントルータ登録ウィンドウ
- [Next] をクリックしてルータを Cisco dCloud に登録し、カスタマイズされたコンフィギュレーション ファイルを生成します。
- 表示されたウィンドウには、ルータを設定するためのオプションが 2 つ提示されます。この説明では、ルータの設定に設定ツールを使用するオプションである、[Click here to configure your router using the automatic configuration tool]を選択します。
図 2. エンドポイントルータの登録 – 設定オプション
- 次のようなウィンドウが表示され、
をクリックしてファイルをラップトップに保存します。
図 3. エンドポイントルータの登録 – エンドポイントルータ設定ウィザードとコンフィグレーションファイルのダウンロード
- Finishをクリックします。
- My Dashboard > My Endpoint Routersを開き、新しく登録したルータのリストを確認します。
今後、もしお使いのルータのコンフィグレーションが破損した場合、 以下にある、2つのリンクが参考になるかと思います:
– Download Router Setup Wizardリンクからは、ルータの登録をされた時にダウンロードしたファイルと同一のものをダウンロードできます。 dCloudエンドポイント設定ウィザードとコンフィグレーションファイル。
– Download Configsリンクからは、コンフィグレーションファイルのみダウンロードできます。dCloudエンドポイント設定ウィザードは含みません。
すぐにルータの設定をされる場合、下記の手順を使用して、実施します。その場合、これらのリンクをクリックする必要はありません。
図 4. My Endpoint Routers – 登録済みルータ
ルータの設定
次の説明は、使用しているルータが登録済みで、ZIPファイル化された、コンフィグレーションファイルとdCloud Endpoint設定Wizardをダウンロード済みであることを前提としています。
設定ウィザードを使用するためには、次のアイテムが必要です:
– お使いのルータとラップトップを接続するコンソールケーブル
– Java 1.6もしくは以降のバージョンをラップトップにインストール
– ルータとdCloudのアクティブセッションとの通信に必要なインターネット接続
- ルータをインターネットに接続します。イーサネットケーブルをルータとモデム間に接続することを推奨。
- コンソール ケーブルを使用してルータをラップトップに接続します。[手順を表示] [英語]
- ルータを接続してオンにします。
- コンソールをラップトップに接続するために使用しているシリアル ポートを特定します。[手順を表示] [英語]
- ルータのCLIに接続します。[手順を表示] [英語]
- 下記のコマンドを使用し、ルータ上の既存の設定を消去し、デフォルト設定を読み込みます。
Router> enable
Router# write erase
Erasing the nvram filesystem will remove all configuration files! Continue? [confirm] <Enter>
Router# reload
Proceed with reload? [confirm] <Enter>
-OR-
Would you like to enter the initial configuration dialog? [yes|no] no <Enter>
-OR-
Do you want to save the configuration of the AP? [yes|no] no <Enter>特権モードに入るためのパスワードを持っていない場合は、ルータを工場出荷時の設定にリセットすることができます。[手順を表示] [英語]
- リロードが完了し、プロンプトが戻るまで待ちます。 ルータへのコンソール セッションをすべて閉じて、USB/シリアル コネクタの接続を解除します。
- 数分後、USB/シリアル コネクタを再度接続します。ただし、ルータへのローカル セッションは開かないでください。
- ダウンロードしたEndpointWizard.zipファイルが保存されている場所に移動して、コンテンツを抽出します。
- 抽出されたコンテンツに移動し、EndPointRouterWizard.jarという名前の実行可能 jar ファイルをダブルクリックします。
図 5. 抽出されたファイルが表示されているディレクトリの例
- 次のような、ウィザードの最初のウィンドウが表示されますので、必要事項の選択と入力をします。
図 6. Cisco dCloud Endpoint Wizard – Console Connection Settingsウィンドウ
- Router: 設定を実施したいルータを選択します。
- Port: ドロップダウンからルータに接続するために使用しているラップトップ上のCOMシリアルポートを選択します。
- Include Access Point Script: 1941wや1861wのようにルータがアクセスポイントを兼ねる場合は、チェックします。
- Router ConfigファイルとAP Configファイル(該当する場合)が格納されているパスが正しいことを確認します。 これらのファイルは Cisco dCloud Endpoint Wizard ダウンロードに含まれています。ルータがアクセスポイントを兼ねない場合、APコンフィグレーションファイルは、用意されません。
- [OK]をクリックします。
- ウィザードによってコンフィギュレーション設定の適用が開始されると、次のようなステータス ウィンドウが表示されます。ウィンドウ下部の [Status]バーに現在のステータスが表示されます。このようなウィンドウが表示されない場合は、「トラブルシューティング」のセクションを参照してください。ウィンドウには、何もタイプしないで下さい – スクロールが完了するまで待って下さい。
図 7. Cisco dCloud Endpoint Router Wizard – ステータスウィンドウ
- 設定ウィザードが完了すると、[Complete]ウィンドウが表示されます。[OK]をクリックします。
図 8. Cisco dCloud Endpoint Router Wizard – 完了ウィンドウ
- [Exit]をクリックします。すべてのコンフィギュレーション設定がルータに適用されました。
- ルータを再起動して新しいコンフィギュレーション設定を使用します。(電源オフ後、電源オン)
819W のみ – 統合型ワイヤレス アクセス ポイントの設定
一部のEnterprise Networking および Securityデモンストレーションには、819W ルータが要求または推奨されています。 819W の統合型 AP 向け 7.3 AP コード リリースに存在する問題のため、AP を 7.2 コードにダウングレードしてから 7.4 にアップグレードする必要があります。[手順を表示]
AP コードがアップグレードされるまで、Cisco dCloud Enterprise Networking または Security デモンストレーションを 819W ルータでスケジュールまたは開始しないでください。.
トラブルシューティング
ウィザードを実行すると、そのウィザードと同じディレクトリに endpoint.log ファイルが作成され、すべての出力がキャプチャされます。問題が発生し、次の情報で解決できない場合は、ログ ファイルを添付して Cisco dCloud サポート チームにお問い合わせください。
表 1. エラー メッセージ
エラー メッセージまたは問題 | 原因 | 解決策 |
---|---|---|
![]() |
別のアプリケーションがルータにアクセスしている 接続設定に誤りがある |
別のアプリケーションがルータにアクセスしていないか確認する 接続設定に誤りがないか確認する |
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無効なコンフィギュレーション ファイルが選択されている | 有効なコンフィギュレーション ファイルが選択されているか確認する |
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状況に応じて異なる |
ログ ファイルを添付してCisco dCloud サポート チーム に問い合わせる ルータを再起動して前回正常に保存された状態に設定をリセットする |
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接続に緩みがあるか、またはコンソール ケーブルやアダプタ用のドライバをインストールまたは更新する必要がある | すべてしっかりと接続されているか確認する、コンソール ケーブルまたはアダプタ用の最新のドライバがインストールされているか確認する |
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ルータがすでに設定されている | 既存のルータの設定を消去する |