Last updated:
04-DEC-2015

Cisco 819W Router Setup Guide for Cisco dCloud Using Windows Laptop (Japanese)


Cisco 819W ルータの セットアップ ガイド – Windows ラップトップ用

このドキュメントでは、Cisco dCloud Enterprise Networking and Security デモで Cisco 819W ルータを使用できるように Windows ラップトップを使ってセットアップする手順について説明します。このドキュメントに記載される手順に漏れなく従って、819W ルータをセットアップし、dCloud 用に設定してください。

開封とインストール

  1. インストール ガイドを参照してください。

    http://www.cisco.com/en/US/docs/routers/access/800/819/hardware/install/guide/C819hw.pdf

  2. 箱からすべてのコンポーネントを取り出します。WiFi 2.4/5 Ghz ダイポール外部アンテナと電源コードを接続します。

コンソール ポートへの接続

dCloud の設定がルータにロードされるまで、ルータをアクティブなインターネット接続に接続しないでください。

ルータのコンソール ポートに直接接続することを推奨します。Telnet
の使用は推奨できません。アップグレード中に問題が発生した場合は、ルータの電源を物理的に再投入しなければならないことがあります。また、アップグレー
ド手順の実行中にルータがリブートすると、Telnet 接続が失われます。

  1. 平らで青色のロール型ケーブル (箱に同梱)をルータの CONSOLE というラベルの付いたポートに接続します。

    図 1. コンソール接続

Console Connection

  1. ロール型ケーブルの一方の端をコンピュータの COM ポートのいずれかに接続します。

    最新のコンピュータには、コンピュータの USB ポートにロールオーバー ケーブルを接続できる USB シリアル変換アダプタが必要です。

  2. ルータの電源を投入します。

ターミナル エミュレーション: Windows

PC とルータの接続には、ターミナル エミュレーション ソフトウェアを使用します。多数のターミナル エミュレーション ソフトウェアを使用できますが、以下の手順では Tera Term を使用する例を示します。

  1. Windows コンピュータから、 Tera Term をダウンロードしてインストールします。.
  2. Tera Term を起動します。
  3. New Connection ウィンドウで、Serial を選択し、ルータに接続するコンピュータの Port を選択します。

    図 2. シリアル ポートの選択
    Serial Port Selection

  4. OK をクリックします。
  5. Enter キーを押して、ルータが応答することを確認します。

ルータへのログイン

  1. ターミナル エミュレーション プログラムで Enter キーを押します。ユーザ名とパスワードを入力するように求められます。出荷時の初期状態情報を持つ新しいルータは、以下のように構成されています。
    • Username: cisco
    • Password: Cisco
  2. enable コマンドを使用して、特権 EXEC モードを開始します。
    • Router>enable
    • Router#

ルータ上で実行中の Cisco IOS リリースの確認

  1. ルータ上で現在実行されている Cisco IOS リリースと、システム イメージのファイル名を調べるには、ユーザ EXEC または特権 EXEC モードで
    show version コマンドを入力します。出力の 1 行目に IOS バージョンが表示されます。

Cisco IOS Software, C800 Software (C800-UNIVERSALK9-M), Version 15.3(2)T, RELEASE SOFTWARE (fc3)

  1. IOS バージョンが、ルータ モデルの推奨バージョンであることを確認します。 [手順を見る]

システム イメージが正しくない場合のダウンロード方法

  1. システム イメージをダウンロードするには、Cisco.com アカウントが必要です。コンピュータでブラウザを開き、 www.cisco.com にアクセスします。CCO 認証情報でログインします。
  2. アカウントを持っていない場合や、ユーザ名やパスワードを忘れた場合は、ログイン ダイアログ ボックスの Cancel をクリックし、表示される指示に従います。
  3. ルータ用の推奨 IOS をダウンロードします。ホームページから、 Support を選択し、 Downloads を選択します。検索フィールドにルータのモデルを入力します。
  4. ルータに正しいソフトウェア イメージをロードします。 [手順を見る]

dCloud へのルータの登録

  1. dcloud.cisco.com, を参照して最も近い場所を選択し、Cisco.com 認証情報でログインします。
  2. dCloud UI で、 をクリックして My Dashboard ページに移動します。
  3. 左側の My Endpoint Routers メニューをクリックします。
  4. メニュー名の下にある Register New Endpoint Router ボタンをクリックします。ウィザードを開いてルータを登録します。
  5. 表示されたウィンドウで、ルータを登録し、ルータ モデルに基づいて、カスタマイズされたコンフィギュレーション ファイルを生成するために必要な情報を入力します。
  6. ルータを識別する Nickname を入力します。ニックネームにスペースは使用できません。
  7. ドロップダウンから、ルータの Router Model 番号を選択します。
  8. 以前のセットアップで収集したルータの Serial Number を入力します。シリアル番号は、通常、ルータに貼付されたラベルに記載されています。また、特権 EXEC モードから show inventory コマンドを入力して、確認することもできます。.

    show inventory
    NAME: “C819HGW-V-A-K9″, DESCR: “C819HGW-V-A-K9 chassis, Hw Serial#: FTX172483N0, Hw Revision: 6.0″

    PID: C819HGW-V-A-K9 , VID: V01 , SN: FTX172483N0

    図 3. エンドポイント ルータ ウィザード

  9. Next をクリックすると、dCloud にルータが登録され、カスタマイズされたコンフィギュレーション ファイルが生成されます。

登録した dCloud ルータの設定

  1. ルータを登録すると、ルータを設定する 2 種類のオプションを使用できます。1 つは自動設定ツールを使用するオプション、もう 1 つは手動で設定するオプションです。以下の手順では、 ルータを手動で設定するオプションを選択します

    図 4. エンドポイント ルータ ウィザード: 設定オプション

  2. 手動設定を選択すると、ルータを設定する 3 種類のオプションが表示されます。以下の手順では、 Console を選択します。

    図 5. エンドポイント ルータ ウィザード: 設定オプション

  3. Download アイコン をクリックして、.zip 設定をダウンロードします。このファイルをコンピュータ上の適切な場所に保存します。
  4. Next をクリックして続行します。
  5. Finish をクリックして閉じます。

表示される手順は「コピーおよび貼り付けの手順」なので、このガイドに従って操作する場合は不要です。

  1. 下図に示すように、dCloud に登録した各ルータが My Endpoint Router メニューに表示されます。
  2. ルータを登録するだけで、設定を行わない場合は、 Download Configs リンクをクリックすると、カスタマイズされたルータ コンフィギュレーション ファイルをいつでもダウンロードできます。

図 6. [My Endpoint Routers]: 登録したルータ

dCloud のカスタマイズ済み設定をルータにロード

  1. ダウンロードした .zip 設定ファイルを見つけます。そのファイルをコンピュータ上の適切な場所に展開します。
  2. コンピュータ上の TeraTerm アプリケーションから、ルータにログインし、特権 EXEC モード プロンプトが表示されていることを確認します。

    前のログイン セッションがタイムアウトしている場合、デフォルトのユーザ名とパスワードを使用して再度ログインするには、ルータをリブートしなければならないことがあります。

  3. 特権 EXEC モードで、以下の太字のコマンドを入力します。

    Router# copy xmodem: flash:
    **** WARNING ****
    x/ymodem is a slow transfer protocol limited to the current speed
    settings of the auxiliary/console ports. The use of the auxiliary port
    for this download is strongly recommended. During the course of the
    download no exec input/output will be
    available.
    —- ******* —-
    Proceed? [confirm] <Enter>
    Source filename []? config.txt (Change to the name of the file you downloaded previously)
    Destination filename [config.txt]? backup
    %Warning:There is a file already existing with this name
    Use crc block checksumming? [confirm] N
    Max Retry Count [10]: <Enter>
    Perform image validation checks? [confirm] N
    Xmodem download using simple checksumming with NO image validation
    Continue? [confirm] <Enter>
    Ready to receive file………..

  4. これで、ルータは、以前の手順でダウンロードした、カスタマイズされた設定を受け取るようになります。TeraTerm で、 [File] > [Transfer] > [XMODEM] > [Send] を選択します。

    図 7. TeraTerm での XMODEM 送信

  5. コンピュータ上でコンフィギュレーション ファイルを探して、 Open を選択します。カスタマイズされたファイルのルータへの転送が開始されます。この処理が正常に完了しない場合は、手順 1 からもう一度操作をやり直してください。
    図 8. TeraTerm での送信ファイルの選択


    図 9. TeraTerm での XMODEM の進捗

  6. カスタマイズされたコンフィギュレーション ファイルがルータのフラッシュにコピーされたら、以下のように、フラッシュから backup ファイルをコピーして startup-config を実行します。

    Router#copy flash:backup startup-config
    Destination filename [startup-config]? <Enter>
    [OK]
    12160 bytes copied in 2.704 secs (4497 bytes/sec)

  7. ルータをリブートして、カスタマイズされたコンフィギュレーションを dCloud システムの実行コンフィギュレーションにロードします。

    Router#reload
    Embedded AP will also be reloaded.https://dcloud-cms.cisco.com/wp-admin/post.php?post=886&action=edit
    Do you want to save the configuration of the AP? [yes/no]:N
    Proceed with reload? [confirm] <Enter>

統合ワイヤレス アクセス ポイントのコンフィギュレーション

お使いのAPが、WLCにて使用している7.4以前のバージョンで動作している場合、こちらの手順をご使用になり、お使いのAPを7.4または、以降のバージョン に手動でアップグレードする必要があります。本手順でご紹介する内容は、バージョン7.6.120.0への手動アップグレード手順となります。7.6.120.0へのバージョンアップグレード後、お使いのAPは、アクティブなdCloudデモに接続でき、デモでお使いのWLCへ、自身でバージョンのアップグレードを行います。

お使いのAPが、7.4以前のバージョンで動作している場合、下記のコンフィギュレーション セクションの手順をすべて完了するまで、819W ルータに Cisco dCloud Enterprise Networking や Security デモをスケジュールまたは開始しないでください。.

  1. お使いの819Wルータのコンソールに接続して下さい。お使いのターミナルエミュレートソフト(TeraTerm等)より、ルータの CLI から統合 AP に接続し、デフォルトのユーザ名 cisco とパスワード Cisco を使用してログインします。
  2. AP のデフォルト パスワード Cisco の先頭文字 “C” は大文字です。

    kit-1234#service-module wlan-ap 0 session
    Trying 10.66.101.113, 2002 … Open
    Connecting to AP console, enter Ctrl-^ followed by x,
    then “disconnect” to return to router prompt <Enter>
    ユーザ名: Cisco
    パスワード: Cisco

  3. 特権 EXEC モードに入り、一時的に WLC に接続するように AP を設定します。
  4. AP8478.acaf.cb52> enable
    Password: Cisco
    AP8478.acaf.cb52# show capwap client config | i swVer
    swVer 7.2.110.0

     

    もし、7.4以前のソフトウェアバージョンをお使いの場合は、手順の3 – 7を実施して下さい。また7.4もしくは、それ以降のバージョンをお使いの場合は、手順8へ進んで下さい。

  5. お使いのPCにて、イーサネットアダプターがDHCPよりIPアドレスを受け取る設定である事を確認して下さい。標準のイーサネットケーブルをご使用になり、819ルータのport FE0とお使いのPCのイーサネットポートを接続し、お使いのPCが、819よりDHCP経由でIPアドレスを受け取っている事を確認して下さい。
  6. Figure 10. Windowsの IP アドレス設定
    819-1

  7. 統合APコンソールから抜けて、ルータのCLIへ戻るには、Ctrl + SHIFT + 6を押して、さらにXを押します。ルータのCLIより、disconnectと入力した後、Enterを押して、サービスモジュールセッションを終了します。
  8. ルータCLIより、統合APのフラッシュメモリーをフォーマットします。
  9. kit-2531#format flash:1:
    Format operation may take a while. Continue? [confirm]
    Format operation will destroy all data in “flash:1:”. Continue? [confirm]
    Format: All system sectors written. OK…
    Format: Total sectors in formatted partition: 78785
    Format: Total bytes in formatted partition: 40337920
    Format: Operation completed successfully.
    Format of flash:1: complete

  10. APを7.6.120にアップデートします。
    1. AP-IOS-7.6.120.tar ファイルを、こちらからダウンロードします。
    2. TFTPd32等のTFTPサーバソフトウェアを使用し、お使いのPCからファイルをアップロードします。
    3. 下記のコマンドをルータCLIより発行します。a.b.c.d はTFTPサーバを起動されている、お使いのPCのIPアドレスを指します。

    archive tar /xtract tftp://a.b.c.d/AP-IOS-7.6.120.tar flash:1:

    該当のAPにて、全ての必要なファイルの展開、IOSのインストールが実行されます。この作業が完了するのに、数分かかります。すべてのファイルが展開されましたら、次の手順を開始して下さい。

  11. APのリブート.
  12. kit-2531#service-module wlan 0 reset
    Use reset only to recover from shutdown or failed state
    AP config will not be saved
    The embedded AP is in LWAPP mode
    Reload/reset is normally handled by WLC controller
    Do you want to reset?[confirm]
    Trying to reload Service Module wlan-ap0.
    Pause – wait for open files to finish…
    kit-2531#

    これでAPが、アクティブなCisco dCloudデモンストレーションに接続することができ、デモでお使いのWLCバージョンもアップグレードされます。

  13. 819W をエンドポイント ルータとして選択したシスコ ユニファイド アクセスの dCloud のデモをスケジュールします。 [手順を見る]

ロケーションでタイムスロットを使用できない場合は、別のデータセンターを使用してセットアップ時間を短縮できます。 [手順を見る]

APはデータセンターのWLCに繋がると、自動に設定されます。AP設定を速やかに処理する為に、下記のステップをおすすめします。

  1. スケジュールしたデモが Active であることを確認します。

    図 11. Active ステータス

  2. Screenshot of an entry under My Demonstrations, showing a status of 'Active'

  3. 電源スイッチで、819W エンドポイント ルータの電源をオフにします。10 秒間待機した後、ルータの電源を再投入します。
  4. ルータのリブート後、VPN トンネルが自動的に確立されます。VPN トンネルを開始するために何らかの操作を行う必要はありません。
  5. エンドポイント ルータと AP がアクティブなデモに初めて接続するとき、AP はコントローラ(198.19.11.10)を特定し、バージョンを自動的にアップグレードします。ロケーションの帯域幅によっては、この処理に 30 分以上かかることがあります。
  6. 前に示した service-module コマンドを使用して統合 AP に接続すると、ターミナル エミュレーション アプリケーションから進捗状況を表示できます。

WLC を使用したアクセス ポイント コンフィギュレーションの確認

AP が正しいバージョンにアップグレードされたら、AP を dCloud 操作用に設定できます。

  1. dCloud UI の My Dashboard ページの My Sessions で、 View リンクをクリックします。
  2. Topology メニューから、 wkst1 のドロップダウンをクリックし、 Remote Desktop をクリックして、デモ ワークステーションにアクセスします。
  3. administrator として、パスワード C1sco12345 を使用してログインします。

図 11. [Topology] メニューの [Remote Desktop] リンク

エンドポイント ルータの背後で接続されたラップトップ、または AnyConnect VPN 経由でデモに接続されたラップトップを使用して、WLC にアクセスすることもできます。 [手順を見る]

  1. Wkst1 の Web ブラウザから、 https://wlc1.dcloud.cisco.com にあるワイヤレス コントローラに移動します。
  2. Session Detailsタブにて確認できる、一意のセッション認証情報を使用してログインします。詳細情報は、デモンストレーションドキュメントをご確認下さい。
  3. Wireless > All Aps に移動して、該当する AP を選択します。

リスト内の AP から自分の AP を特定するには、AP プロンプトと一致する MAC アドレスを持つ AP を探します。

  1. AP の国名を正しいものに変更します。
  2. a. Advanced タブを選択して、 Country Code ドロップダウン リストから適切な国名を選択します。

    b. Apply をクリックします。

  1. AP を有効にします。
  2. a. General タブを選択します。 Admin Status の横にある Enable を選択します。

    b. Apply をクリックします。

AP がいったんプロビジョニングされれば、上記の手順を使用して、将来のデモのために追加設定を行う必要はありません。将来のデモで AP
を使用するには、スケジュールの際に、デモにエンドポイント ルータを追加します。スケジュールされたデモがアクティブになると、ルータは VPN
トンネルを確立し、AP はデモ ポッドのコントローラに接続します。